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ー中華麺の種類はどう決まる?太さ・形状・加水率の3つの要素から解説ー


ラーメンがお好きな方は、中華麺にはさまざまな種類があることをご存じではないでしょうか。

中華麺は形状や水分量などによって特徴が大きく異なります。

ここでは、太さと形状、そして加水率によって分類されている中華麺の種類をご紹介します。

 

 

太さによって分類される中華麺の種類

中華麺の太さはさまざまで、太さによって次の6つに種類分けられます。

 

1.極細麺

2.細麺

3.中細麺

4.中太麺

5.太麺

6.極太麺

 

種類によって異なる個性があるので、どのような特徴を持っているのか見てみましょう。

 

 

・極細麺・細麺

極細麺と細麺は、つるつるとした喉越しが特徴の歯切れの良い麺です。

スープとよく絡み、麺を持ち上げたときにスープも一緒に口へ運べるため、あっさりした味わいのラーメンによく用いられています。

 

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・中細麺 

極細麺や中細麺と同じく、スープと良く絡みます。

細麺よりもやや麺が太いので、よりしっかりと麺の食感を味わえるでしょう。

 

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・中太麺

細麺のようにのどごしの良さがありつつも、コシのあるバランスのとれた中華麺です。

細麺よりも食べごたえがあることも特徴。

食感や風味が良いので、冷麺に用いられることも少なくありません。

 

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・極太麺・太麺

モチモチとした食感の麺です。

その太さゆえ、しっかりとしたコシも感じられるでしょう。

濃厚なスープのラーメンでよく用いられています。

 

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中華麺の太さを表す番手とは

「番手」とは、中華麺の太さを表す単位のことです。

 

製麺所で中華麺を作る際には、生地をローラーにかけて幅30mmの「麺帯」と呼ばれる帯状のものをカットします。

1枚の麺帯から何本の麺をつくり出すかによって番手が決まり、番手は数字で表されます。

 

たとえば、1番は30mmの麺帯から1本の麺を作るので、太さは30mmとなり、30番なら、30本の麺を切り出すので太さ1mmの麺となります。

つまり、数字が小さいほど麺が太くなり、数字が大きいほど麺が細くなるのです。

 

中華麺の種類ごとの番手は、次の通りです。

 

 

・極太麺:10番(太さ3.0mm)/12番(太さ2.5mm)/14番「太さ2.2mm)

 

・太麺:16番(太さ1.875mm)/18番(太さ1.7mm)

 

・中太麺:20番手(太さ1.5mm)

 

・中細麺:22番(太さ1.4mm)

※22番手を細麺に分類する場合もあり

 

・細麺:24番(太さ1.25mm)/26番(太さ1.15mm)

 

・極細麺:28番(太さ1.1mm)

 

 

【コラム】こってり系の博多ラーメンに細麺が使用される理由

濃厚でこってりしたとんこつスープと細麺が特徴の博多ラーメン。

濃厚なスープのラーメンには、太麺や極太麺が用いられることが多いものですが、なぜ博多ラーメンは細麺を使用しているのでしょうか。

しかも、本来は博多ラーメンの麺は細麺ではなく平打ち麺だったといわれています。

 

博多ラーメンで細麺を使用するようになったのは、1952年に開業した「元祖長浜屋」という屋台が細麺で提供したからだといわれています。

魚市場で働く忙しい人たちに素早くラーメンを提供するために、短時間で茹でられる細麺を使用し始めたのです。

また、麺のおかわりシステム・替え玉も長浜屋が発祥だとされています。

細麺は伸びやすいので、「少ない量で提供し、麺をおかわりしてもらおう」という考えで替え玉が誕生しました。

 

福岡市内にあるほかのラーメン店が、この細麺と替え玉を取り入れたことから、「博多ラーメンといえば細麺で替え玉ができる」というスタイルが定着したのです。

 

 

形状によって分類される中華麺の種類

中華麺は形状によっても種類が分けられ、代表的なものは以下の3つです。

 

1.平打ち麺

2.ちぢれ麺

3.ストレート麺

 

・平打ち麺

平打ち麺とは、「平打ち」と呼ばれる麺の打ち方で製麺され、麺の断面が平たい形状をしています。

 

歯ごたえがよく、食べごたえのある麺で、食感は太麺に近いでしょう。

小麦粉の味や風味がしっかり感じられます。

また、スープとの辛味が良いことも特徴です。

 

なお、中華麺以外では、パスタの一種「フェットチーネ」「タリアテッレ」や、うどんの一種「きしめん」も平打ち麺に分類されます。

 

・ちぢれ麺

ウェーブを付けた中華麺をちぢれ麺と呼びます。

麺を切り出したあとに、手でよく揉んでちぢれさせたり、切り出す際に機械で力を加えてウェーブを付けたりして製麺します。

手で揉んでちぢれさせる手揉み麺は、機械で作るちぢれ麺とくらべると、やや見た目が劣りますが、モチモチとした独特の食感があります。

 

ちぢれ麺はどのようなスープでも相性が良く、幅広く使える中華麺です。

 

・ストレート麺

製麺機から出てきた麺にぢぢれ麺のように手を加えないのが、ストレート麺です。

そのため、まっすぐな形をしています。

 

ストレート麺の特徴は、スープの絡みやすさです。

食べるときに麺が束となり、スープを抱えこみ口まで運べます。

スープをしっかり味わいたいときは、ストレート麺を選ぶとよいでしょう。

 

 

加水率によって分類される中華麺の種類

麺の太さや形状によって中華麺の種類が分けられることは、一般的に良く知られています。

しかし、「加水率」について知っているという人は、そう多くはないでしょう。

 

加水率とは、麺の原材料である小麦粉に対して含まれる水分のことです。

この加水率によって麺の特徴が異なり、次の種類に分類されます。

 

1.多加水麺

2.中加水麺

3.低加水面

 

中加水麺の加水率は約30%前後で、これよりも水分が多い中華麺が多加水麺で、水分が低い中華麺が低加水麺です。

 

多加水麺

加水率35%以上の中華麺が、多加水麺です。

喉ごしがなめらかで、食感はモチモチ。

水分量が多いため、スープの水分を吸わず伸びにくいので、麺の風味や食感を味わいたいときにおすすめの種類です。

 

・中加水麺

中加水麺は標準的な水分量で、コシや柔らかさのバランスが優れていることが特徴です。

食べやすいので、幅広く使用できるでしょう。

 

・低加水麺

水分量30%以下と水の量が少ないため、硬めに仕上がるのが低加水麺です。

歯ごたえがあり、小麦粉の風味や香りをしっかりと感じられます。

また、水分が少ないため水分を吸いやすく、スープをたっぷり吸います。

スープの味を楽しみたいなら、低加水麺がうってつけです。

 

中華麺の加水率について詳しく知りたい方は、次の記事もご参照ください。

ー製麺の加水率は麺の特徴を決める重要な要素!基礎知識を詳しく解説ー

 

 

まとめ

一言に中華麺といっても、さまざまな種類があり、太さや形状、加水率によって、食感や風味が大きく変わります。

 

多くの麺は、

「高加水率のストレート太麺」

「中麺のちぢれ麺で、加水率は標準」

…など、ここで紹介した要素が組み合わさって作られています。

 

無限とも言える組み合わせがあるので、非常に多くの種類の中華麺が存在しているといえるでしょう。

自分好みの組み合わせを見つけて、もっとラーメンを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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